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メタ認知トレーニングって?

MCT-Jって何?

メタ認知トレーニング日本語版(MCT-J)について紹介します。

Abteilungsfoto_klein.pngMoritz教授の研究チーム MCTは、2007年にドイツ、ハンブルク大学のS.Moritz教授が開発した統合失調症向けの認知行動療法的アプローチ、心理的介入技法の一つです。
 その内容は、妄想を維持する心理学的メカニズムに焦点をあてた講義と、楽しみながら学ぶことができるディスカッションからできています。ボリュームも非常にあります。
 MCTは8つのmoduleがcycle-Aとcycle-Bの2種類があります。毎週実施しても、すべてのmoduleを終了するには4ヶ月の時間がかかります。このボリュームが、定期的にプログラムを実施することを可能にしています。

Evidence

スクリーンショット 2015-10-12 18.41.19.png世界中で使用されています MCTの効果研究は世界的に進んでいます。国内でももちろん様々な研究が展開されています。国内の研究の実際は、研究情報をご覧ください。MCTは楽しいだけのプログラムではありません。幻覚や妄想の改善に有効であることが、確認されたプログラムです。
 これまで、日本精神神経学会、日本デイケア学会、精神障害者リハビリテーション学会、日本司法精神医学会、日本作業療法士学会、日本精神保健福祉士学会、日本社会精神医学会、日本統合失調症学会、日本精神神経薬理学会などの学会で、MCT-Jの研究報告が行われています。


注意事項
現在、ダウンロードは医療従事者及びそれに関わる教育機関(大学、大学院等)の教員、学生に限定させていただきます。また、使用する際にはハンブルク大学のMCTホームページで登録しなければなりません。

moduleの説明

 MCTは以下のmoduleで構成されています。各moduleは、幻覚や妄想に関連する認知バイアスをターゲットとしています。

module

MCTは8module×2cycle=16sessionで構成されています。
module-1:帰属:原因帰属の偏り
module-2:結論への飛躍:少ない情報で結論を下してしまう
module-3:思い込み:自分の判断は間違っていないと思い込む
module-4:共感すること-Ⅰ:他者の感情を理解する
module-5:記憶:記憶の謝りと記憶の限界
module-6:共感すること-Ⅱ:他者の感情を理解する②
module-7:結論への飛躍-Ⅱ:少ない情報で結論を下してしまう②
module-8:自尊心:自分を尊重する気持ち

認知バイアスに着目

例えば、表情

スクリーンショット 2015-10-14 23.02.19.png 認知バイアスは、幻覚や妄想に限ったことではなく、人間なら誰でも持っている可能性があります。あなたは人の表情は気にしますか?人の表情は、相手の気持ちを理解するのにとても重要な要因ですが、それが全てではありません。プーチン大統領は様々な感情のこもったメッセージを発信していますが、その時の表情はほとんど変わりません。表情は、全てではないのです。心が不調になると、人の表情がだけに着目し、判断を下す傾向が私たちにはあります。相手の気持ちを理解するためには、表情以外の情報も必要です。

例えば、思い込み

スクリーンショット 2015-10-12 21.07.00.png 皆さん、外国のロックバンドに対してどんなイメージを持っていますか?危ない、キレやすい、違法薬物の常用者など。。。しかし、この写真の彼らは、みんなが社会奉仕活動を活発に行っています。私たちは、第一印象を中々変えられない傾向があります。MCTでは、様々な情報を集めて第一印象を修正できるようトレーニングします。


Metacognitive Training (MCT) for Psychosis(http://clinical-neuropsychology.de/metacognitive_training-psychosis.html)に掲載されている内容を参考にしました。