このたび東京大学駒場キャンパスにて第1回MCT-J全国研修会を2日にわたり開催できますことは、Mネット会長として望外の喜びであるとともに、関係各位のご尽力の賜物と心より感謝申し上げます。
 ご存じのように、MCTはドイツ・ハンブルク大学のMoritz教授が中心となって開発されましたが、今回の研修会ではその共同開発者のWoodward先生と、MCTの優れた実践家であり研究者でもあるMenon先生をカナダ・ブリティッシュ・コロンビア大学からお招きしました。最先端の知見を共有できる素晴らしい機会になるでしょう。この招待講演は、東京大学大学院総合文化研究科の丹野義彦先生からご支援をいただき実現することができました。この場を借りまして、厚くお礼申し上げます。
 2日目午後の研修会は、MCT-Jを体験されたことがない方向けのビギナーコースと、すでに実践されている方向けのアドバンスドコースに分かれて行います。ビギナーコースは当ネットワークの事務局長でもある細野正人氏と森美栄子氏が講師を務めます。これまで各地で行われました研修会でも「わかりやすい」と好評を得ておりますので、ビギナーの方にはぜひご参加いただきたいと思います。アドバンスドコースは野村照幸氏、石川亮太郎氏、森重さとり氏、石垣の4人が講師を務めます。実践に必要な理論的背景やコツだけでなく、うつ病に対するD−MCTという新しいツールについても紹介します。
 我々Mネットは2013年1月の創設以来、約2年半で会員数が500名を超えました。短い期間でこれだけ多くの方々にご参加いただけました理由は、統合失調症に対するMCTの有効性が明らかであるだけではなく、その潜在的な汎用性、応用可能性にもあると考えております。今後我々は、統合失調症に対する有効性を実証することによりMCT-Jをさらに普及させるとともに、その他の精神障害を抱える当事者の福祉、あるいはメンタルヘルスの専門家に対する教育にも役立つよう検討を重ねるべきと考えます。この第1回研修会が、広くわが国のメンタルヘルスサービスにとって、発展の礎になることを心から期待しております。

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S.Moritz教授とハンブルク大学にて

2015年9月吉日
MCT-Jネットワーク 会長
東京大学大学院総合文化研究科 教授
石垣琢麿









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全国研修会ポスター